開催日時:平成28年3月5日(土)13:30~16:30
会場:大阪市立住まい情報センター 3階ホール
管理組合交流会は、他の管理組合との情報交換を目的とし、管理組合
運営のヒントを見つけてもらえる場として開催いたしました。
築年数別に分かれた5グループの参加者29名が、マンションで抱える
様々な悩みや困りごとについて話し合い、他の参加者からの意見や体験
談を共有し、有意義な時間を過ごしました。
最後に、各グループから交流内容の発表があり、これに対してコメン
テーター(弁護士、建築士)から講評がありました。(コメントを下記に記載)
参加者からは「今回初めて他のマンションの方々と意見交換ができて、とても勉強になりました。」「様々なアド
バイスが聞けて本当によかったです。」などの感想が寄せられました。
《コメンテーターの先生から》
●辻岡 信也(弁護士)
どのグループも、皆さん積極的に発言されていて、問題意
識の高さがわかりました。一番の問題は、合意形成の難しさ。
答えはありませんが、まずは理事会の情報公開、問題によって
は第三者を入れることもご検討ください。
●橋本 頼幸(一級建築士)
管理会社や建築士などの専門家は、ぜひ積極的にご活用
ください。専門家は求められた方が動きやすい。皆さんには
たくさん仲間がいるので、今日の経験を持ち帰って自分たち
のマンションで活かしてください。
Aグループ
- 管理会社について
- 長期修繕計画について
- 民泊について
- 管理組合の運営は、管理会社任せにせずに、理事会や管理組合が主体的に取り組むことが大切という意見があった。
- コメンテーターから、定期報告の機会も活用し、長期修繕計画を定期的に見直すとよいというアドバイスがあった。
- 民泊やシェアハウスを禁止する管理規約の改正についマンション内の合意形成が重要という意見があった。
Bグループ
- コンサルタントの選び方について
- コンサルタントや管理会社・管理組合運営について
- 大規模修繕工事のコンサルタントの選定は、管理会社からの紹介などだけで決めず、管理組合が主体的になって決めることが大切だという意見があった。
- コメンテーターからは、管理組合とコンサルタントや管理会社の役割分担をしっかりと決めて、良い関係性を築くことが大切というアドバイスがあった。
- 管理組合は、組合員に対してできるだけ情報公開を行い、情報を共有することが重要だという意見があった。
Cグループ
- 機械式駐車場の空きについて
- 民泊やシェアハウスについて
- ■管理費・修繕積立金の未収金について
- 駐車場の外部貸しはひとつの方法だが、税務上で注意する点があるため、委託契約にもよるが管理会社に相談してはどうかという意見があった。
- 民泊は放ったらかしにせず、管理規約で民泊の定義を定めて、居住の用途に入らないことを明確にしてはどうかという意見があった。
- 管理費等の未収について、法的手続きをとる前に掲示板や会報等で注意喚起を行ってはどうかという意見があった。
Dグループ
- 理事会文書の公開について
- 治安について
- 居住者の高齢化による理事のなり手不足について
- 理事会文書の公開は、月1回のニュースや回覧で行ったり、インターネットを活用したりするのはどうかという意見があった。
- 治安については、防犯機器に頼るだけでなく、住民同士が交流していくことで防犯意識を高めるのも大事という意見があった。
- 成り手不足はどのマンションでも顕著で、同じ人が長期間にわたって理事を担うようなケースが多いという意見があった。
Eグループ
- 管理会社との関係について
- シェアハウスや民泊の問題について
- 自主管理しているマンションの長所短所についての意見があった。
- 民泊等について、ごみや騒音問題、治安の悪化などが不安であるという意見があった。
- 管理会社との委託契約の内容は、素人には難しい内容もあるため、その際は専門家にアドバイスを依頼するのはどうかという意見があった。