開催日時:平成30年3月3日(土) 13:30〜16:30
会場:大阪市立住まい情報センター 3階ホール
この交流会は他の管理組合と情報を交換することで、管理組合運営の課題を解決するヒントを見つけていただく場として定期開催しています。
今回は29名の参加者が、築年数と総住戸数を基本に2部制5グル-プに分かれ、持ち寄った様々な悩みや困りごとについて、他の参加者と意見を交換したり、体験談を披露しあって、有意義な時間を過ごしました。
各グル-プには交流内容を発表いただき、コメンテ-タ-(弁護士・建築士)からの講評もあり、参加者からは、「有益な情報交換ができた。」「他のマンションでの取り組みがよくわかり、参考になった。」などの感想が寄せられました。
第2部はこちら
Aグループ築年数19年以下
- 理事会の運営について
- 管理会社と良好な関係を築く方法について
- コミュニティ活動について
- 理事の数や任期について、輪番制と立候補制の比較などの意見交換が行われた。
- 管理会社の委託業務の遂行能力を評価するため、管理組合役員も知識をつけるべきとの意見があった。
- 日頃の挨拶などでコミュニティを良好にしておくと、合意形成や防災などに役立つとの意見があった。
Bグループ築年数20年~29年以下
- 大規模修繕工事について
- 区分所有者間の合意形成の方法について
- 管理会社の評価方法について
- 工事費の相場を住民だけで調べるのは限界があるので、専門家にチェックを依頼することも必要との意見があった。
- 組合会計の説明には、住民がイメ-ジしやすいように家計に例え、コスト意識に働きかけているとの経験が披露された。
- 様々な意見を持った人たちが暮らしているのだから、合意形成にはコミュニティを大切にし、同じ意見の人を探しておくことが重要との意見があった。
- 管理会社の業務遂行力を評価するには、他のマンションと情報交換することも必要との意見があった。
Cグループ築年数30年~39年以下
- 管理組合の役員のなり手不足について
- 民泊対応に関する規約改正について
- 設備の改修と建物の耐震改修について
- 役員辞退制を取り入れて、運営をしている組合の事例が報告された。
- 住民に対して常にわかりやすい言葉で情報発信を行ない、管理組合と住民の距離を縮める努力をしている活動の紹介があった。
- 民泊については、参加者のほとんどが規約改正を済ませていた。
- コメンテーター(建築士)から、電気設備や給排水管設備の改修の工法や費用のアドバイスを受けたり、耐震診断の必要性や耐震改修について事例紹介や質疑応答が行われた。
Dグループ築年数40年以上
- 反社会的勢力への対応について
- 管理組合の役員のなり手不足について
- 生活マナ-の問題解決方法について
- 反社会的勢力への対応については、管理規約の変更だけでなく、住民への周知や啓発が重要との意見があった。
- 役員の選出方法や役員定数について、事例報告や意見交換が行われた。
- 騒音やペット問題など近隣トラブルは、コミュニケ-ション不足も原因と考えられるため、マナ-集の配布も一つの解決策になるとの意見があった。
Eグループ築年数40年以上
- 管理規約を守らない住民への対応について
- 大規模修繕工事について
- 管理組合の役員のなり手不足について
- 管理規約を守らない住民に注意し続け、周囲に迷惑を掛けていることを自覚してもらうことや、他の住民にも問題意識を持ってもらえるように工夫することが重要との意見があった。
- 大規模修繕工事の業者を選ぶ方法としては、管理会社からの紹介やインタ-ネットでの検索などあるが、実際に大規模修繕工事を行なった管理組合の話しを聞くのが良いとの意見があった。
- 管理組合の役員のなり手不足の対策として、役員報酬や業務分担の公平なル-ル化に関する事例が報告された。