セミナー情報

平成30年度「管理組合交流会」報告

開催日時:平成31年3月3日(日) 13:30〜16:30
会場:大阪市立住まい情報センター 3階ホール

 この交流会は他の管理組合との情報交換により、管理組合運営の課題解決のヒントを見つけていただく場として定期開催しています。
 今回は33名の方が、1部は築年数ごとに、2部は総住戸数ごとに各々5グループに分かれて、持ち寄った様々な悩みごとについて他の参加者と意見交換を行うとともに、最後には各グル-プごとに交流内容を発表いただきました。
 その後、コメンテ-タ-(弁護士・建築士)からのアドバイスもあり、参加者から「有益な情報交換ができた。」「他のマンションの取り組みがよくわかり、参考になった。」といった感想や、「開催頻度を増やして欲しい。」などの要望が寄せられました。

第2部はこちら

Aグループ築年数10年以下
  • 理事会の運営について
  • 大規模修繕工事について
  • 管理会社の変更について
  • 役員報酬や役員辞退者への協力金の導入、外部専門家への依頼など役員のなり手不足について、意見交換が行われた。
  • 大規模修繕工事の妥当性について、別途建築士にチェックしてもらってはどうかという意見があった。
  • 管理会社を変更する場合の見積もりの取り方や住民への周知方法について、具体例をもとに意見交換が行われた。

Bグループ築年数11年~20年以下
  • 大規模修繕工事について
  • 区分所有者間の合意形成をする工夫について
  • 機械式駐車場の利用者の減少について
  • 業者任せになる原因の一つに、大規模修繕工事の進め方がわからないから無関心になるのではないか、住民も知識を深めることが重要との意見があった。
  • 一朝一夕に合意形成できるものではないため、プライバシ-に配慮しながら日頃からコミュニケ−ションを深める努力が必要との意見があった。
  • 利用者の減少に加え、部分的なメンテナンスだけで問題を先送りし、将来の積立金不足が懸念されるケースについて、修繕積立金が安すぎるのではとの意見があった。

Cグループ築年数21年~30年以下
  • 大規模修繕工事の業者の選び方について
  • 不足している修繕積立金の対策について
  • 地震保険について
  • 悪質なコンサルタントは受注金額面から見極めているとの意見があった。
  • 公募を行った事例の報告があった。
  • 工事の支出内容や駐車場利用料の会計区分を見直すなどした上で、不足している理由を明確にして早期に修繕積立金不足を解消する対策を実行することが必要だというアドバイスがあった。
  • 保険商品に関する情報交換が行われた。

Dグループ築年数31年~40年以下
  • 管理組合の運営について
  • 管理会社の変更について
  • 修繕積立金を徴収していないマンションの対策について
  • 住民の監視が不十分で管理会社がしっかりと業務を行っていないこともあるなど、管理会社の状況について意見交換が行われた。
  • 管理会社の変更で公募を行う場合、年長者の経験や若い世代の行動力が結集できる体制で理事会が団結しなければならないとの意見があった。
  • 修繕積立金を徴収していないマンションの問題点や改善策について、意見交換が行われた。

Eグループ築年数41年以上
  • 理事会の運営について
  • 大規模修繕工事について
  • 組合員の無関心から管理組合活動が十分に行われていないことについて、意見交換が行われた。
  • 高齢化が進んでいる状況から、役員の定年制など適正な組合運営の方法について、意見交換が行われた。
  • 選んだ工事の設計や監理を行うコンサルタントに任せきりにせず、管理組合が積極的にかかわることの必要性について、意見交換が行われた。