管理組合だより

NO.18 北区・グレーシィ天神橋管理組合

意識改革とルール遵守を促すため、
広報活動を徹底。住みやすさもアップ!

地下鉄天神橋筋六丁目駅から北へ徒歩5分のところにあるグレーシィ天神橋。 マンション内の共用スペースにはごみ一つなく、エレベーター内には落書きもありません。 実はここに至るまで地道な努力の積み重ねがありました。

● 毎月、広報紙を全戸に配布して啓蒙

 グレーシィ天神橋管理組合では、毎月発行する広報紙を掲示板に張り出すと同時に、縮小版を各戸に配布します。最新版(2007年1月号)は、「18年度の目標」のほか、「昨年度の理事会・委員会等の実績」「注意事項」などの項目が並んでいます。また、ゴミ分別、組合活動、理事会などのスケジュールなどが一目でわかるカレンダーもあります。心がけているのは、「組合活動の年間目標と情報開示をわかりやすく知らせること」と上條理事長は話しています。

● ホテル住まいとは違いますよ!

 同管理組合には、広報活動に力を入れる理由があります。「もともと等価交換のマンションで地権者所有の部屋が多く、その部屋を賃貸に出されているため、賃貸戸数比率が高いこともあり、マンション管理への関心が薄いという問題を抱えていました」。その結果、ペット飼育、騒音、ゴミ捨て、喫煙、共用部分に私物を置くなど、様々なルール違反が見過ごされてきました。
 そこで2年前に手がけたのが、住民の意識改革であり、ルールの徹底化でした。まず、管理規約を要約化し、住民として最低限度守るべきことをまとめた『居住者心得(新・旧所有者、賃貸者)』を作成し、全戸に配布。「管理規約を読んでいる人はほとんどいません。でも6枚くらいなら、読めるでしょう」。表紙の2番目には「マンション生活はホテルと違い、管理・運営は組合員が主体で行います」と書かれています。「ホテル住まい感覚の人が多かったということです」と平松監事。この『居住者心得』は、毎年全戸に配布される。「とにかく自分たちで管理・運営するという気持ちを持ってもらいたい」さらに、新たに入居する人は、ルールを守ることができる人だけにするため、不動産仲介業者に『新規購入又は賃借のご案内』(『居住者心得』より入居希望者に守ってほしいルールを抜粋)を渡すなど、ルールの徹底化を図っています。

● ルールを作って、迅速かつ柔軟に対応

 こうした努力の成果は?「いやあ、随分と住みやすくなりました。廊下にもゴミ一つ落ちていないでしょ」(上條理事長)。マンション内を案内されると、どこにもゴミはありません。さらに、壁も年1回の洗浄清掃を実施して以来、見違えるようにきれいになりました(写真参照)。「法律で縛るよりも、居住者の意識改革を促すルールを作る方が迅速かつ柔軟に対応できます。新しい問題が発生すれば、その点を補足すればいいのです。また、マニュアル化を図ることで、誰でもできるようにすることが大切。これからも地道な戦いを続けていきますよ」と決意を新たにされていました。

マンション概要 所在地:大阪市北区天神橋7-12-14
建築年 平成2年
(築年数17年)
構造・規模 RC・SRC造・14階建
(一部7階建)
棟数・戸数 1棟・80戸
(その他、施設部16戸)
戸当り専有面積 35〜100m2/戸
(平均60m2)
駐車場台数 32台 駐輪場台数 100台
付属施設 集会室、管理員室 付属設備 オートロック、監視カメラ
賃貸戸数 44戸(50〜60%)
役員体制
役員任期 2年 役員数 12人
選出方法 輪番制・立候補制 理事会 1回/月
総会 2回/年 各種委員会の設置 有(専門委員会)