管理組合の熱意と自治会との連携で
快適・安全なマンションライフを実現
「ローレルハイツ北天満」は地下鉄扇町駅及び天神橋筋六丁目駅・JR天満駅から徒歩5 分のところに建つ、今年3月で築33 年を迎える総戸数1,342
戸の大型分譲マンションです。
今回は大規模マンションならではの様々な困難を乗越えて快適で活気ある居住環境を実現されている同管理組合を訪れ、管理運営の様々な工夫やノウハウをお聞きしました。
今回は大規模マンションならではの様々な困難を乗越えて快適で活気ある居住環境を実現されている同管理組合を訪れ、管理運営の様々な工夫やノウハウをお聞きしました。
● 充実した歴史を物語る、清潔なたたずまい
賑やかな天神橋筋界隈の中でもひときわ活気にあふれた商店街を抜けると、目の前に「ローレルハイツ北天満」のランドマークであるノウゼンカズラをあしらった正面のアーチがお出迎え。アーチをくぐり抜け、さっそくマンション内の一室で管理組合の井上憲夫理事長と奥村憲嘉自治会長にお話を伺いました。
マンションに入って最初に気がつくのは、エントランスや階段部分などの共用部分がきれいに清掃されていることです。そのためか、築年数の割に古さを感じさせず、建物全体が清潔で落ち着いたたたずまいを保っているのです。理事長によれば、「そうでしょう。清掃がきちんと行き届いているのが、うちの自慢です。
今の管理会社はマンション管理の経歴は十分でなかったのですが、管理組合の要望を聞いて業務を行うことを条件に、組合で育てていこうということで決めました」とのこと。日常の徹底的な清掃業務もその条件の一つだったそうで、階段やエレベーターホールの隅々にまで丁寧にワックスがかけられ、ガラスもきれいに磨かれているのは、そういうわけだったのかと納得。このマンションを見ると、マンションの資産価値には" 美観の維持" という要素が大きな役割を果たしていることが実感できます。
マンションに入って最初に気がつくのは、エントランスや階段部分などの共用部分がきれいに清掃されていることです。そのためか、築年数の割に古さを感じさせず、建物全体が清潔で落ち着いたたたずまいを保っているのです。理事長によれば、「そうでしょう。清掃がきちんと行き届いているのが、うちの自慢です。
今の管理会社はマンション管理の経歴は十分でなかったのですが、管理組合の要望を聞いて業務を行うことを条件に、組合で育てていこうということで決めました」とのこと。日常の徹底的な清掃業務もその条件の一つだったそうで、階段やエレベーターホールの隅々にまで丁寧にワックスがかけられ、ガラスもきれいに磨かれているのは、そういうわけだったのかと納得。このマンションを見ると、マンションの資産価値には" 美観の維持" という要素が大きな役割を果たしていることが実感できます。
● 理事には、本気で取り組んでくれる人を!
最近はどのマンションでも積極的に組合に関わろうという人が少なく、理事のなり手不足に頭を痛めているのが実状です。そんな中で、ローレルハイツ北天満では、よくある輪番制などではなく、現在も立候補・推薦制で理事を選出しています。その理由や選出方法について伺うと、「理事には、仕方なくでなく、熱心に取り組んでくれる人になってほしいですから、普段から、総会や委員会などでよく質問や発言をされる人やお正月の餅つき大会などの行事で積極的に動いてくれる人に目配りをしておいて、あの人ならやってくれそうだと思ったら、役員選出のための選挙管理委員会からそういう方にお願いするわけです。特に要望をよく出される方には、中に入って意見を通してもらうよう説得したりします。
今までは、こうしたやり方で大抵うまくいっていましたね。大規模マンションだけに、意見がまとまりにくいという難点もありますが、専門的な知識をもつ職業に携わる優秀な人材も多いですから」と理事長。それでも住民の高齢化と共に、理事のなり手も減少しつつあるようで、今後はそのあたりの対策も必要になってくるのではと危惧されています。
今までは、こうしたやり方で大抵うまくいっていましたね。大規模マンションだけに、意見がまとまりにくいという難点もありますが、専門的な知識をもつ職業に携わる優秀な人材も多いですから」と理事長。それでも住民の高齢化と共に、理事のなり手も減少しつつあるようで、今後はそのあたりの対策も必要になってくるのではと危惧されています。
● 自治会と連携してコミュニティ活動を展開
ローレルハイツ北天満には、集まる管理費等も多いという大規模マンションならではのメリットを活かし、フットサルが楽しめるサッカー場、ロータリードラムを3
台備えた集塵機室、3 ヵ所の集会所といった他ではあまりお目にかかれない立派な施設があります。集会所を有効利用したカラオケ、茶・華道、囲碁・将棋、ストレッチ、パソコンなど趣味・特技を活かしたサークル活動も盛んです。また、自治会とも協力して、天神祭りへ参加したり、ハイキング、カーニバル、日帰りバスツアー、もちつき大会、子供クリスマス会など多彩なイベントを開催しています。「各担当の部会や委員会のメンバーは準備が大変ですが、当日は多くの住民にボランティアとして協力してもらうなど無理なくみんなが楽しめるように色々工夫しています」と自治会長。ローレルハイツ北天満の場合、こうしたコミュニティ活動に自治会が積極的に関わっているのが大きな特長です。
管理組合は共有財産の維持のため、自治会は主に居住者相互の親睦のためと、目的は違いますが、主に管理組合はハード面、自治会はソフト面を担当しつつ連携して活気あるコミュニティづくりをめざす相互協力のあり方は、他の管理組合の皆さんにも大いに参考になるのではないでしょうか。
管理組合は共有財産の維持のため、自治会は主に居住者相互の親睦のためと、目的は違いますが、主に管理組合はハード面、自治会はソフト面を担当しつつ連携して活気あるコミュニティづくりをめざす相互協力のあり方は、他の管理組合の皆さんにも大いに参考になるのではないでしょうか。
● ローレルハイツ北天満を心のふるさとに!
築30 年目に当たる一昨年には2 回目の大規模修繕を実施し、引き続き昨年秋には腐蝕の進んだ台所流し排水竪管を新しい耐火性硬質ポリ塩化ビニル管に取り替えるなど、修繕計画にも抜かりはありません。また、住民の40%が65歳以上という現状に配慮して、各棟出入口にスロープ、階段・エレベーターに手すりを設置。その他、一人暮らしの高齢者や高齢者夫婦を対象に毎日定時にインターホンで通話することで安否確認を行う「ふれあいネットワーク」や、65 歳以上の方を対象に食事会やウォーキングなどを実施する「いきゆうクラブ」の活動もすべて住民の有志によるボランティアによって運営されています。さらに災害対策として専用の備蓄倉庫に全1,342
戸3 日分(1 家族平均3 名換算)の飲料水と米・乾パンなどの食料のほか、様々な防災用品を備蓄。年2 回行う防災訓練には毎回100 名ほどが参加し、訓練終了後は、賞味期限間近のアルファ米での炊き出し訓練と試食をかねて懇親会を開催するなど、訓練にも楽しさを加えるようにしています。最近では、親子二代にわたって住む居住者も増え、地域最大のイベントである夏の天神祭りには、幼少時をここで過ごし今は遠くで生活している若い人たちが里帰りして家族や昔の仲間と一緒にお祭りを楽しむといったうれしい話もよく聞かれるようになり、長い歴史を持つマンションならではの良さが見直されています。マンション管理への関心はもとより、自分たちのマンションをより良いものにしていきたいというモチベーションの高い居住者の方々にとって、「ローレルハイツ北天満」はこれからも大切な"
心のふるさと" となっていくでしょう。
マンション概要 所在地:大阪市北区池田町1番
建築年 | 1979年 (築33年) |
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構造・規模 | SRC造・14階建 (1号棟・2号棟) |
棟数・戸数 | 2棟・1342戸 |
戸当り専有面積 | 78m2/戸 |
駐車場台数 | 219台(来客用17台) |
駐輪場台数 | 1320台(来客用30台) |
役員任期 | 1年 |
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役員数 | 13人 |
選出方法 | 立候補・推薦制 |
理事会 | 1回/月 |
総会 | 1回/年 |