管理組合だより

NO.3 東成区・森の宮ハイツ管理組合

役員任期を「3期3年の重任」制で活性化

平成3年の臨時総会で新体制に

 「1年任期」が圧倒的に多い管理組合の役員任期を「3期3年の重任」制にした東成区の森の宮ハイツ。昭和53年建築、14階建て・総戸数140戸の同マンションは、JR森の宮駅から東へ徒歩7分ほどにあります。エントランスは中央大通りに面しており、平野川沿いの傾斜地に建つ職住近接型マンションです。
 「3期3年の重任」制になったのは、入居開始12年目の定期総会で「次期以降の管理組合役員の選出方法の明確化について」が課題になったのがきっかけ。この立地条件から共働き家庭が多く、役員のなり手も少ない状況から、1年任期で全員が交代したのでは管理組合としての懸案事項や継続問題がスムーズに解決できないという実情がありました。そこで、平成3年2月の臨時総会で、先の課題に対する理事会案が別掲のように出され、承認されました。

3年任期は13名の3分の1ずつが交代で

 13名の役員は、理事長、副理事長3名、監事2名、理事7名。うち男性が4名という、女性パワーのある構成となっています(平成13年6月現在)。3年任期は、13名の3分の1ずつが交代で入れ替わるという方法を採用。1年任期だと管理組合について少し分かりかけたところで交代となってしまうところが、3年任期となると新役員も継続役員にいろいろ教わりながら理解を深めていくなど、組合活動にもプラスになっています。役員の選出方法は、各階で1名、輪番制にしている。また理事長は任期2〜3年目の人から選出し、副理事長は1〜3年目の各任期年から1名ずつ選出されています。理事会は毎月1回開催。出席率は、この「3年制」になってからグンと上がっています。

マンションのさまざまな問題も確実に解決

 ところでこのマンションは、事務や清掃、設備管理に加え、管理人さんの常駐などを管理会社に委託しています。特に管理人さんは住み込みという形態。勤務時間は朝の9時〜夜6時(正午〜1時はお休み)となっていますが、こうした体制づくりが、管理人さんとのコミュニーションを深め、多少の融通も聞いてもらっています。また、2年前の大規模修繕工事の際に居住者から要望のあった宅配ボックス(大小19個)の設置や、ゴミ出しルールの徹底などマンション生活のさまざまな問題もいち早く取り上げ、確実に解決しています。 また今後の課題としては、居住者の高齢化問題や増加する賃貸居住者とのコミュニケーションへの対応問題があり、どう取り組んでいくか協議を重ねています。
マンション概要
定員 各フロアー1名ずつの13名(1、2階は1フロアーとみなす)
資格 住居単位とし、そこに居住する区分所有者もしくは区分所有者と住居を同一にし、かつ区分所有者の意志を代行しうると認めた者とする。(賃貸借人においては、これを認めない)
任期 任期は1年とし、2期2年重任する。
順番 住居番号の大きい順に上記の資格者が務め、逆戻りはしない。ただし、1号室(1、2階においては101号室)まで戻った時点で再び一番大きい番号の住居に戻る。
途中退去 役員の途中退去による欠損があった場合は、その次の資格者がその残任期を代行し(議決権も代行する)、なおかつ次の期から正式に役員として3期3年任期を務めるものとする。ただし、代行期間が半年以上のときには2期2年とする。