開催日時:平成24年3月4日(日)13:30~16:30
会場:大阪市立住まい情報センター3階ホール
分譲マンションの管理組合はそれぞれに様々な問題を抱えています。他の管理組合と情報交換を行い、互いの知恵や経験、アイデアを持ち寄って管理組合活動のヒントを見つけていただけるよう、管理組合交流会を開催いたしました。当日は34名の参加があり、マンションの規模別に5つのグループに分かれて、活発な意見交換が行われました。
最後に、各グループから交流内容の発表があり、コメンテーター(弁護士、建築士)から交流会の総括をしていただきました。統括では、「標準管理規約」が昨年改正されたが、これは法律ではなくどのマンションでも適用されるというものではないので、実際に自分のマンションの管理規約がどうなっているか確認する必要があることや、築40年を超えるマンションでも適切に修繕していけば、急に悪くなったりするようなことはなく建物は美しく老いていく、との話がありました。
Aグループ
- 自主管理について
- 大規模修繕について
- 駐輪場について
- 小規模マンションのグループであったので、自主管理をしているところがいくつかあり、管理会社を使っていないことのメリットやデメリットを話すことができた。
- 大規模修繕の際、5 階建てのマンションにエレベーターを設置しようという案が出ているが、反対する人もいるので現在話し合いをしているとの報告があった。
- 駐輪場は1 台数百円でもお金を取ることが大事であり、そうすることによって必要以上の自転車を所有しなくなるとの意見があった。
Bグループ
- オートロックについて
- 役員活動費について
- 空き駐車場について
- オートロック導入について、意見が分かれている。オートロックをしても防犯は完璧ではないので住民同士で声を掛け合うことが大事であるとの意見があった。
- 役員の活動費(報酬)を支給しているが、全員一律に支払うのではなく、本当に活動をした人だけに支払うようにするなど工夫しているとの報告があった。
- 空き駐車場を外部に貸している管理組合があったが、税金について注意が必要であるとの専門家からのアドバイスがあった。
Cグループ
- 管理会社について
- 賃貸居住者について
- ペット問題について
- 管理会社を見直すときは、「何を変えたいかはっきりと意識する」ことと、「賛同者を作る」ことが重要であるとの意見があった。
- 賃貸居住者は管理組合には参加できないが、自治会には参加できるため、すべての居住者を自治会でのイベント等に誘いコミュニケーションをとるようにしているとの報告があった。
- ペットクラブを作り飼育のルールを制定しているが、守らない人がいる。そういう人になかなか注意しにくいなど、ペット問題に関する意見交換を行った。
Dグループ
- 管理会社について
- 電気料金について
- 自主管理について
- 管理会社を変更しても管理組合が賢くなって、リードしないと、本質的な問題は解決しないとの意見があった。
- 電気料金を小口契約から大口契約に変更し、その差額を管理費に充当するのは有効であるとの報告があった。
- 自主管理には相当な手間や労力を要し、それを担う人がいるかどうかが重要であるとの意見があった。
Eグループ
- コミュニティについて
- 総会運営について
- 大規模修繕について
- 300戸から1000戸以上の大規模マンションのグループであったが、住民が一カ月に一回廃品回収を行うようにしたところ、顔見知りが増えて良かったとの報告があった。
- 総会では、議長一任の委任状出席が多く、反対意見を言っても議長の意見が全て通ってしまうので、いかに多くの住人に関心を持ってもらうかが重要との意見があった。
- 大規模マンションでは修繕にかかる費用も大きくなるので、業者の選定についてはその経過をガラス張りにする必要があるとの意見があった。
相談会報告
開催日時:平成24年2月26日(日)
弁護士、建築士等の専門家による個別相談会を実施。法律相談6組、技術相談2組、管理一般相談2組の管理組合が問題解決のアドバイスを受けました。相談内容は、管理会社に関すること、住戸の目的外使用、大規模修繕工事の進め方、管理規約についてなどでした。