開催日時:平成25年3月3日(日)13:30~16:30
会場:大阪市立住まい情報センター3階ホール
管理組合運営では、日常的に様々な問題が発生します。そこで他の管理組合と情報交換を行い、今後の管理組合活動のヒントを見つけていただけるよう、管理組合交流会を開催いたしました。当日は29名の参加があり、マンションの規模別に5つの グループに分かれて交流しました。各グループの交流は活発で、「楽しかった」「参考になった」などの意見が多数寄せられました。
最後に、各グループから交流内容の発表があり、コメンテーター(弁護士、建築士)から交流会の総括をしていただきました。
総括では、「マンションは一つの行政区のようなものであり、マンション内の法律である規約が不十分であるなら改正し、いい方向に向かえばマンションの資産価値も上がる」ということや、「大規模修繕工事の際には、コンサルタントや施工業者と良い 信頼関係を築き、お互いの距離を縮めることが工事をスムースに進め、良い仕事をしてもらうコツである」との話がありました。
Aグループ
- 総会運営について
- 修繕積立金について
- 管理会社について
- 総会では問題意識を持った住人がはっきり発言していくことが大切であるとの意見があった。
- 自分のマンションの修繕積立金が少ないと感じており、今後見直していきたいとの報告があった。
- 管理会社と管理組合は対等の関係であり、上手く活用するという意識が大切であるとのアドバイスがあった。
Bグループ
- 大規模修繕工事について
- 理事会運営について
- 役員のなり手不足について
- 大規模修繕のコンサルタントや施工業者の選定にあたっては、新聞の公募等を利用し、信用のおける業者を選定することが大切であるとの意見があった。
- 理事を引継ぐ際には、数ヶ月新旧両方の理事が参加して理事会を開催したり、半数ずつを改選するといった方法があるとのアドバイスがあった。
- 住民の高齢化、無関心、賃貸住戸の増加等によって役員のなり手がいないとの報告に対し、役員報奨金制度を設けるのも一つの方法であるとの意見があった。
Cグループ
- 役員以外の理事会参加について
- 給水方式の直圧式への変更について
- 管理会社が持つ情報の開示について
- 理事会には誰でもオブザーバーとして出席できるようにし、不正を未然に防ぐようにしているとの報告があった。
- 一般的には、直圧式への変更工事は、受水槽スペースを活用できるなど、有意義な改修であると思われるが、内容については水道局と十分協議されたい、との建築士からのアドバイスがあった。
- 管理会社は個人情報に関する資料は開示できないが、それらを集計した資料は共有物であり、開示は可能である、と弁護士からアドバイスがあった。
Dグループ
- コミュニティ形成について
- 理事会運営について
- 大規模修繕工事について
- 管理組合運営には、コミュニティ作りが大切であり、そのために懇親会を定期的に開催しているとの報告があった。
- 理事会を円滑に運営していくために、理事を退任した人に協力委員として参加してもらっているとの報告があった。
- 大規模修繕が管理会社主導で行われる場合、全ての段階で不明瞭な部分がないよう、管理組合がチェックする必要がある、との意見があった。
Eグループ
- 管理会社について
- 総会運営について
- 住まい情報センターについて
- マンション管理の主体は管理組合であるというのは分かっているが、実際には管理会社に任せきりになっている、との報告があった。
- 管理に無関心な住人が多く、総会は委任状が大多数である。多くの住人に関心を持ってもらうように働きかけが必要との意見があった。
- マンション問題で困ったら、住まい情報センターのマンション専門家相談を利用するのが良いとの意見があった。
相談会報告
開催日時:平成25年2月24日(日)
弁護士、建築士等の専門家による個別相談会を実施。法律相談6組、技術相談2組、管
理一般相談3組の管理組合が問題解決のアドバイスを受けました。相談内容は、管理費
の滞納、給水方式の変更、管理組合会計についてなどでした。