開催日時:平成26年3月2日(日)13:30~16:30
会場:大阪市立住まい情報センター3階ホール
管理組合運営では、日常的に様々な問題が発生します。そこで他の管理組合と情報交換を行い、今後の管理組合活動のヒントを見つけていただけるよう、管理組合交流会を開催いたしました。当日は31名の参加があり、マンションの規模別に5つのグループに分かれて交流しました。
最後に、各グループから交流内容の発表があり、コメンテーター(弁護士、建築士)から交流会の総括をしていただきました。
総括では、「管理組合運営が成功しているマンションは人間関係が構築されている。コミュニティがうまくいっていると、お互いの期待を裏切らないように区分所有者どうしが協力しようとしてくれる」ということや、「外部の専門家利用はハードルが高く感じるかもしれないが、管理組合としてやるべきことの範ちゅうを超える事案は、外部の専門家のサポートを受けるのも手である」との話がありました。
Aグループ
- 駐輪場不足について
- シェアハウスについて
- 自主管理について
- 駐輪場不足を2段式駐輪場の設置や台数に応じて課金することによっ
- て対処したほうが良いとの意見があった。
- ・自主管理のマンションでは、計算書類を全て理事が作成すると間違いが
- 生じることがあるので、専門家を活用したほうが良いとの意見があった。
- ・管理組合活動に支障をきたすシェアハウスを防止するには、どうすれば
- 良いか、意見交換が行われた。
Bグループ
- 役員の任期について
- 大規模修繕工事について
- ペット問題について
- 毎年、半数のみを改選するなど、できるだけ役員経験者が残留するように配慮している管理組合が多くあった。
- どこまでの工事が必要かについては、専門家でも意見が分かれるところなので、できるだけ中立的な立場の複数の専門家に見てもらうことが必要とのアドバイスがあった。
- ペットを規約で禁止していても、現実的な対応として、一代限りで認めているとの報告があった。
Cグループ
- 高齢化について
- 機械式駐車場について
- 修繕積立金について
- マンション住人の高齢化が進み、役員のなり手が不足してきているとの報告があった。
- メーカーは耐用年数20年と言っているが、機械式駐車場はまだ歴史が浅く、実際にはどれくらいもつかは分からないとの意見があった。
- 住民からクレームが出ないように修繕積立金の管理運用については、情報開示が大切との意見があった。
Dグループ
- 管理会社について
- 長期修繕計画について
- 管理経費削減について
- 管理会社による横領事件がたびたび報道されているが、管理会社に任せきりにしていては、これらのリスクが無くならないとの意見があった。
- 長期修繕計画を作成していないマンションがあったが、今後必ず必要になるので、建築士等のコンサルタントに依頼して作成したほうが良いとのアドバイスがあった。
- 管理費を値上げせずに収支を回復させるため、管理人を2人から1人に減らし、管理経費を削減したとの報告があった。
Eグループ
- 管理会社の変更について
- 管理規約について
- 共用自転車について
- 管理会社を変更するには大変な労力が必要なので、まずフロントマンを交代してもらうように要請してみるのが良いとの意見があった。
- 管理規約の改正にあたっては、まず管理規約部会を作ったほうが良いとの意見があった。
- マンションで共用自転車を購入し、ひと月500円で利用できるようにしているとの報告があった。
相談会報告
開催日時:平成26年2月23日(日)
弁護士、建築士等の専門家による個別相談会を実施。法律相談5組、技術相談3組、管理一般相談3組の管理組合が問題解決のアドバイスを受けました。相談内容は、駐車場使用料の値上げ、大規模修繕の進め方、管理会社の対応についてなどでした。