〜管理組合、大規模改修委員会の活動記録の紹介〜
1回目の大規模修繕は、管理会社の設計施工方式で実施しましたが、数年前から入居者の間で、歩こう会やクラシックなど趣味を同じくする者が集まったコミュニケーション組織ができ、大規模修繕についても、自分達の住まいをもっと良くしたい、納得のいく大規模修繕を行いたいという声が自然にわきおこり大規模改修委員会が組織されました。大規模改修委員会は、管理組合での歴代の施設担当委員や、建設関係の仕事に携わる人などを含めて構成されました。大規模改修委員会は、パートナー(専門家)である建物調査会社を選定し、調査・設計業務を委託しました。施工業者については、マンションの掲示板・ホームページ・マンション専門紙により公募し、見積りの比較検討、業者へのヒアリングを行い決定しました。
〜管理組合、大規模改修委員会からの体験談〜
続いて、改修委員会のメンバーから体験談として、大規模修繕工事を成功させるポイントをお聞きしました。改修委員会のメンバーの選定について、リーダーは自分の考えを押し付けるような人ではなく、メンバー間の意見の食い違いをうまくまとめる能力が必要であること、メンバーに建設関係の区分所有者が入ると利害関係が発生する場合があることなど紹介されました。また、管理組合の立場にたったパートナー(専門家)を選定することが重要で、予算上の問題もあるが業務委託費用の安さだけを選定基準にすべきではないというお話などもあり、これから大規模修繕工事に取り組む管理組合にとって、たいへん参考になるポイントがいくつも紹介されました。
〜施工業者による工事概要の説明と現場見学〜
工事概要については、施工会社から、仮設計画から各工事工程での作業内容や検査体制まで分かりやすく説明していただきました。
現場見学は、2班に分かれ施工会社の引率により、施工状況を見ながら具体的な説明を受けました。
参加者からの質疑応答では、施工業者選定のポイントや入居者への広報活動などについてたくさんの質疑がありました。当日は43名の参加者がありましたが、「管理組合の生の声が聞けて、とても参考になった。」と大変好評でした。
今回、会場をご提供いただき、とても貴重な体験談をお話いただいたシティハイツ住ノ江管理組合の皆様に、心よりお礼申し上げます。